お客様が塗り替えを考えたキッカケ
今回のお客様はホームページから建物診断のお問い合わせを頂いたのち、お見積りをご検討頂いた結果ご縁を頂戴する事が出来ました。
建てられてから年数も経過していたので状態が気になっていた事がキッカケとなりましたが、大手ハウスメーカー様の建造物という事もあり深刻なダメージがある箇所は無い状態と判断させて頂きました。
インターネットなどで塗り替えに関する知識も学んでおられたので打ち合わせ時も専門的なお話をさせて頂きました。
塗り替えプランのご提案
当時の積水ハウス様の住宅の場合、屋根はスレート素材で外壁の目地はガスケットと呼ばれるパッキン状の目地材が特徴的かと思います。
どちらも適切に下地処理を行わないと早期での剥がれや劣化などトラブルが起きやすいので、適切な下地処理後の塗装で2種類のお見積りをさせて頂きご検討をお願いさせて頂きました。
スレート屋根の塗り替え
金属材のトタンと比べてスレート屋根だと塗り替えに若干手間が掛かります。
まずは高圧洗浄ですが表面が劣化していると画像のよう高圧洗浄の圧力で表面の旧塗膜が剥がれ落ちます。
剥がれ落ちる旧塗膜の上から新たに塗料を塗っても意味が無いので根気が必要ですが丁寧に洗浄する事が大事かと思います。
劣化度合いによっては水圧でスレートが割れる可能性も否定出来ないので必要以上の圧を掛けないよう注意が必要です。
洗浄後は素地が露出している状態なので浸透型の2液エポキシシーラーで下塗りを行いますが注意点が2点ほどあります。
スレート屋根自体が洗浄時に多分の水分を含んでいますので表面が乾燥したから塗装OKという判断をしても内部には水分を含有しているという事、下塗りシーラーは最低でも2回は塗布が必要という事です。
安い金額で工事を行う業者は乾燥するまで期間を設けたり下塗りを2回もする気は無い業者ですので早期での施工不良が起きる危険性が高いので注意が必要です。
下塗り後は縁切りをする為にタスペーサー工法を採用しました。皮すきで縁切りする方法もありますが確実性を求めるならタスペーサーのほうが安心かと思います。今回の場合は1,200枚のタスペーサー使用量となりました。
その後にスレート屋根用の2液型アクリルシリコン塗料で中塗り・上塗りを行い完成となります。
この際も多少吸い込みがある下地なので塗料を希釈し過ぎない事と必要量の塗料を塗布して仕上げる事により綺麗に長持ちするスレート屋根の塗り替えが可能となります。
ガスケットは下処理、窓廻りはコーキング打ち替え
縦目地はガスケットなので通常通りに塗装を行うとべたつきやブリードという不具合が起こるので下処理が必要となります。
ガスケット自体に浮きや剥がれがあれば交換が必要ですが今回は浮きや剥がれも無い状態なのでまずは表面の脱脂と清掃を行いました。
その後はブリード抑制効果のあるプライマーをガスケット上にだけ塗り絶縁目的で水性のサーフェーサーで下塗りを行うという工法を採用させて頂きました。
窓廻りだけはコーキングの打ち直しが必要なので変性シリコーンで防水させて頂きました。
外壁も綺麗に長持ちするよう
外壁は密着性に優れたエポキシ系サーフェーサーで下塗り後に、弱溶剤型の2液硬化型シリコンの3回塗りで塗装をさせて頂きました。
盛岡市内にたくさんの塗装業者があるのにも関わらず私共にご依頼を頂けたのでご期待に沿えるよう丁寧に塗装を行い、綺麗に長持ちするよう工事を行わせて頂きました。
お客様の「ここに頼んで良かった!」が私共の最大の喜びであり、お客様のご満足にも繋がっていると考えています。
軒天上と破風・雨樋も塗装でリュ二ーアル
足場が掛かっているタイミングで付随部分のメンテナンスを行った方がお得ですし仕上がりも良いので軒天上や雨樋の塗装も行わせて頂きました。
雨樋の受け金具が通常のものより塗り辛い形状なので塗り残しが出ないよう多方面から確認しながら塗装する必要があります。
この他にもエアコンカバーや換気口カバー、幕板などの付随部分も塗装させて頂きました。
シンプルで洗練された仕上がりとなりました
塗り替え後もナチュラルでシンプルな雰囲気ですので飽きのこないシックな仕上がりとなりました。
外観だけでなく屋根も外壁も防水性能が格段に改善されましたので劣化から建物を長期的に保護出来るお家へと生まれ変わりました。
この度は工事のご依頼を下さいまして誠に有難うございました。
たびたび飲み物やお菓子など頂いてお気遣い頂きましたし、何より気持ちよく対応して下さいまして感謝の気持ちで一杯でございます。
これからも定期点検などでお世話になりますのでどうぞ宜しくお願い致します。