本日は岩手県宮古市のお客様宅、屋根塗装工事の状況をご紹介します(^^♪
お家を建てられてから初めての塗装工事となるお客様ですので安心してお過ごし頂けるよう細部まで丁寧に作業を行いたいと思います!
塗装前の屋根はチョーキングと色褪せが起きていて、サビが起きる前に塗り替えが必要な状態となっておりました。
こちらのお宅は洋風テイストのお家となっており切妻の急こう配屋根となっています。
屋根勾配は7寸、およそ35度ほどの傾斜なので歩行はぎりぎり可能ですが、塗料を持って両腕が塞がった状態で作業を続けるには危険です。
今回は外壁塗装も一緒にお願い頂いていたので足場仮設の上、屋根足場は組まず転落防止器具を使用して安全に作業を行わせて頂く事としました。
まずは高圧洗浄
まずは表面のチョーキング層や汚れを高圧洗浄で除去していきます。
この急こう配屋根で濡れたトタン(金属)の上は恐ろしいほど滑ります(+_+)
足を滑らせて墜落でもすれば大惨事となるのでとにかく安全が第一です。
色々な滑りにくい靴を試しました、絶対滑らない靴とか屋根板金業者さん御用達の靴とか特殊ゴム底の地下足袋とか・・
濡れた金属上ならば今はミドリ安全様の耐滑長靴が一番グリップが良いので愛用しています(^^)
もちろん靴だけでは安全対策不十分なので足場から親綱というロープを張り、墜落防止用器具を取り付け安全帯とロックして作業を行っています。
これであれば万が一、足を滑らせて転倒してもその場より下へ落ちていくことはありませんので安全の担保が出来ます。
今後は安全帯からフルハーネス型墜落防止器具へ改定されていきますが、現状で市販されているフルハーネスは「重い・動き辛い」ものが多く「逆に危険じゃネ!?」と思う事もあります。
今後のメーカーさんの開発力・改善力に期待したいところであります。
サビ止め塗装で下塗り
次は下塗りとしてサビ止め塗装を行いました。
サビ止め塗装は艶消しなので塗装後は表面が僅かに凹凸になり滑り辛くなります。
この段階では雪止め金具に足を掛ける事も出来るので作業が楽です。
しかし、雪止め金具のボルトさびがあるのでこの後、雪止めは撤去して全交換となります(*_*;
雪止めは交換で安心です
急こう配屋根に取り付けられた雪止め金具、撤去も大変でしたがもう塗装不可なほどサビてますので交換です。
無知な塗装屋は「サビ止め塗ればサビは止まるので大丈夫」などと交換せずにそのまま塗っちゃう業者も多いみたいなので「マジっすか!?」と驚いちゃいます。
2液エポ系のサビ止めでもこれ位のサビの進行を止める事は出来ませんし、サビ転換材を塗って更にサビ止め塗料を塗り重ねようが新品への交換には耐久力で敵うはずがありません。
資材費はかかるけど長持ちして欲しいので今回は新品への交換でご了承を頂きました。
そして塗料は関西ペイント様のアレスダイナミックルーフ!!
すでに上位品のフッソルーフやクリスタルルーフも試させて頂きましたが、このダイナミックルーフがどんな製品に仕上がっているのか塗り試してみたいと思います( `ー´)ノ
中塗り後に上塗りで3回塗り、感想は
塗り易さは他の屋根塗料と差異は感じられませんでした。
光沢はやはりスーパーシリコン以上、フッソやクリスタルルーフ以下、気温の関係なのか締まりが遅い印象を受けました。
これで1液型であれば作業性は良いのですが完全2液型なので作業性も良いとは言えず・・・
低汚染性と耐久性は数年後の経過を見ないと分かりませんが塗料メーカーの雄、関西ペイント様の商品なので高い次元で完成されているはずです。
他社の2液シリコン塗料と比べればコスパは優れていると思います。
今後の標準色の追加も楽しみな塗料ですね。
ダイナミックルーフの仕上がり感
日が落ちかけてきた夕暮れ状態でこのツヤ感なので仕上がりは良いのではないでしょうか、あとは耐久性と低汚染性の経過を見守るのが楽しみです。
今後もダイナミックルーフ使うか?と考えると使い続けてみようかと思いますね。
屋根塗りに高い金額を掛けたくないけどそれなりに長持ちする塗料で塗ってほしいというお客さんにはピッタリな塗料かと思います。
この辺の顧客ニーズも組み込んだ商品設定なのでしょうね、流石です。
あとは現場で施工する我々塗装業者がクオリティを損ねない工事が出来るかどうかですのでその辺りを改めて肝に銘じて業務に臨みたいと思います!
塗装工事のご縁を頂きましたお客様、この度は誠に有難うございました。